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2003年3月2日、午前8時15分頃から約40分間にわたり、沼津市松長から原の千本松原内の遊歩道周辺で、イノシシが次々と住民を襲った。計4カ所で被害があり、女性会社員(49)が左足を骨折、彼女の飼犬
(ゴールデンレトリバー)もイノシシに立ち向かってけがをした。無職男性(56)が両足をかまれて重傷のほか、男女4人が軽傷を負って病院などで手当てを受けた。 警察や消防、猟友会などは総勢120人でイノシシを追い、午後5時頃、同市松長の第一現場から西へ約10kmの富士市今井の松林内でイノシシを発見、射殺した。イノシシは雄で体長130cm、体重(推定)120kg。年齢は5、6歳とみられる。 現場は海岸の堤防沿いの防風林で「千本松原」と呼ばれる市民憩いの場。以前から付近 でイノシシが目撃され、沼津市は捕獲のため箱型の檻を設置していた。沼津市の消防署員はこれだけ連続してけが人が出たイノシシ被害は初めてと話している。(静岡新聞) |
1965年1月10日、奈良県北葛城郡新庄町西辻に1頭のイノシシが現れ、畑で働いていた男性一人に重傷を負わせた。これを手始めに通行人らを次々に牙にかけた。 新庄町で3ヶ所、大和高田市、橿原市で5ヶ所など被害者は15、6人に及んだ。近代日本では最悪のイノシシ事件かもしれない。 体長135cm、体重110kgの雄でニホンイノシシとしては特に大きい方ではなかった。(実吉達郎、1974) |
神奈川県箱根町で2000年12月13日、クラブ活動を終えて散歩中の女子中学生4人をイノシシが攻撃し、一人が1週間以上の入院が必要な大けがを負った。イノシシは推定5、6歳の雄で、出動した猟友会によって14日午後3時頃、現場から約2km先の藪で射殺された。体重約120kgの大きなイノシシだった。
神奈川県警小田原署の調べでは、13日午後4時40分頃、箱根町仙石原のテニスコート脇の小道で、町立中学2年生の女子生徒4人が、クラブ活動を終え近くの川に向かって歩いていたところ、突然、藪からイノシシが突進してきた。イノシシは先頭の生徒に体当たり。この生徒が倒れると、腰や脚、背中などを牙で4、5回刺した後、藪の中に姿を消したという。他の3人には怪我はなかった。
当時、付近で数匹の犬の鳴き声がしており、野犬か、約1km離れた狩猟区から猟犬に追われ、イノシシが興奮していた可能性があるという。(岩手日報)
イノシシ(ユーラシアイノシシ Wild Boar)はヨーロッパ、アジアの中南部に広く分布し、ニホンイノシシはその亜種で本州、四国、九州、淡路島に生息する。体長110−150cm、肩高60−90cm、頭骨全長33cm内外。大きいものは体重100kgを超える。 牙は普通10cm以下だが最大のものは15cmほどあり、常に上下の牙を咬みあわせて研ぎ澄まされているので、まともに体当たりを食らえば重傷を負う。 ※ beetle さんから知らせていただきました→ |
2005年10月22日、六甲山麓の神戸市灘区篠原北町で、住民が飼うセントバーナードがイノシシに牙で突き殺される事件が起こった。 この辺は以前から野生のイノシシが出没し、ゴミを荒らしたり、人がかまれたりする被害が相次いでいる地域。人気者だったイヌの飼い主(32)によると、22日午前0時10分ごろ、セントバーナード(雌、約60kg)を連れて散歩中、大型のイノシシ(体長約1.5m)が近づいてきて突然、体当たりし倒れたところ腹部を牙で突き刺したという。 このイヌは飼い主の男性が同市中央区で経営する喫茶店の人気者。大きくて存在感があり、人なつっこいことから、客や近所の人にドンちゃんと呼ばれて親しまれていた。飼い主は「13年間かわいがってきたのに、こんなことになるとは…。人が襲われたら取り返しがつかない。一刻も早く対策を取ってもらいたい」と訴える。 市消防局によると、2004年に5人、今年(2005年)は9月末までに2人がイノシシにかまれたり、逃げる際に転倒したりして救急搬送されており、被害は灘、東灘区に集中しているという。(読売新聞) |
| 体重(kg) | 体長(cm) | 場 所 |
|---|---|---|
| 130 | − | 1965年1月3日、小田原市根府川 |
| 130 | 170 | 2000年1月10日、長野県下高井郡野沢温泉村平林の山中 |
| 140 | − | 1967年12月7日、伊豆・天城山 |
| 147 | − | 1999年12月5日、八幡浜猟友会伊方支部長の隅田高儀さんら5名が川永田の山中で、猟犬に追われ逃げ出たところを射殺 |
| 160 | 140 | 2005年2月1日、岡山県勝北町(山陽新聞)。※ このニュースはワニヲタさんから知らせていただきました。 |
| 160 | 170 | 2003年12月1日、長野県青木村入奈良本の休耕の畑で、地元猟友会設置の罠にかかり、仕留められた。 |
| 175 | − | 1968年12月5日、栃木県那須・八講山 |
| 182 | − | 2002年11月15日、岡山県呰部上合地の山中で罠にかかった。 |
本州で最大の野生動物はツキノワグマだが、イノシシもほとんど同じくらい大きいといえる。今泉吉典氏(原色日本哺乳類図鑑, 1960)によるとニホンイノシシの最大のものは190kgとなっているが、2003年暮れも近づいてから記録を塗り替える大物が捕獲された。
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岐阜市大洞桜台、井上一三さん(54)が12月4日、美濃加茂市三和町中廿屋の山中で体重220kgの大きな雄イノシシを罠で捕まえた。 食肉関係の仕事をしている井上さんは、岐阜市の猟友会理事を務め、狩猟歴は約25年。罠を始めてから10年になる。毎年イノシシを25頭ほど捕まえているが、これまで一番大きかったのは150kgだった。今回のような大きいのは初めてですと驚いている。(中日新聞) ※ このニュースは taka さんから知らせていただきました。 滋賀県木之本町川合の高時川河川敷で、11月16日、県猟友会伊香支部の田尻善隆支部長(56)らのグループが、推定体重240kgもある大きなイノシシを捕獲した。搬送の軽トラックからはみ出すほどだったという。 イノシシの研究で知られる近畿中国四国農業研究センター地域基盤研究部鳥獣害研究室(島根県大田市)の仲谷淳室長は、写真(→)を見て日本で最大級といってもいいのではと話している。(中日新聞) |
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2007年1月、徳島県三頭山で体長1.8m、体重約200kgもあるイノシシが捕獲された。イノシシ狩りをしていたハンターの岡本健策さん(66)が3頭の猟犬と睨み合っているイノシシを見つけたのは25日の午後1時半すぎのことだった。 仔牛ほどもある大物に、もし外したら手負いになる。反撃でもされたら命が危ないと緊張しながら、約20mまで近づいてから慎重に引き金を引き、心臓への1発でしとめた。 仲間の応援を得て7人で車まで−400mほど先の林道まで−運んだが9時間もかかったという。 ※ taka さんから知らせていただきました。
野犬の群がイノシシを攻撃しているめずらしい動画。野犬がイノシシをしとめられたのか、撃退されてしまったのかは定かでないが、かつての日本ではヤマイヌ(ニホンオオカミ)がこんな風にイノシシを襲っていたのだろう。 |
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2006年8月、韓国の全羅南道莞島郡センイル島(生日島)ではその1年ほど前から、正体不明の野獣にヤギが襲われるという事件が相次いで発生、被害は20頭以上に及んだ。頭だけを残したまま骨までなくなっていて、「骨まで食べているところをみると、普通の野獣ではなく、何かの怪物に違いない」とまでいわれた。センイル島には464世帯916人が暮らしており、48世帯が計900頭程度のヤギを育てている。 その年の10月12日、夜になると放牧中のヤギを襲い住民を恐怖に震いあがらせていた怪物が射殺された。住民からの通報を受けてライフルを持った二人の専門家が駆けつけてみると推測通り、それはイノシシだった。サーチライトを照らすと大きなイノシシがヤギを食べていた。その場で射殺された。体重280kgもあったという(Chosun Online)。 |
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世界最大のイノシシはアフリカ中央部の森林に棲むモリイノシシ Giant Forest Hog だといわれている。 この黒毛の動物は1904年、Meinerzhagen 大佐がコンゴ川流域のナンディ森林で発見した。肩高1.2mに達すると書かれた1行を見たのはそう昔のことではないが。 同氏はアフリカで数々の動物を撃ち、正確な記録を残している人で多くの動物学者がその数字を引用しているが、このモリイノシシについてはそうでもない。 Kalman Kittenberger は早くも1925年にその著書(1989, 復刻版)の中で Giant は正しい表現ではない、ヨーロッパのイノシシと同じくらいでしかないと言い放っている。彼自身も1914年にこのイノシシを撃ち止め、解体して9人がかりで運ばなければならなかったにもかかわらず。 また20世紀に入ってからの新発見であるこのイノシシは、今ではナショナルパークによっては観光客も目にすることができる。 |
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ユーラシアイノシシは分布が広く、地域によって大きさにかなりの差がある。中国東北部やウスリーのイノシシは肩高1.1m、体重320kgに達するものがある。一方、沖縄のリュウキュウイノシシは40−80kgしかない。ヨーロッパでも地中海沿岸地域のものは体長1.2m、体重90kgくらいだが、カルパチア山脈からカフカス山脈にかけてのものだと体長1.8m、頭骨の長さ45cm、体重270kgにまでなる。Kittenberger のいうモリイノシシと同じくらい大きいヨーロッパイノシシはこれを指しているのだろう。
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メトリディオコエルス Metridiochoerus andrewsi 更新世、今から100−300万年ほど前の東アフリカには今のイボイノシシに似た非常に大型のイノシシが生存していた。中でも Metridiochoerus andrewsi は頭骨の長さが57cm、体長は2−2.5mとウシほどもある巨大なイノシシだった。 現在のイボイノシシのように、外側上方にカーブした大きな牙を持っていた。 |